人間をはじめとする生き物は、水分がなくなると生き残れません。でも昔から、完全にひからびて死んだような状態でも水をごく少量加えただけで生き返る生物の存在が知られていました。たとえば、砂漠に生息するイワヒバという植物、クマムシなどの昆虫、酵母などは乾燥して何年もたっていても水さえ加えれば生き返ります。この復活現象は長年の間、「不思議な現象」として原因が分からぬまま扱われていました。
 近年になってこの不思議な「復活現象」には、生物の細胞内にある糖が大きく関わっているということが分かりました。その糖こそ「トレハロース」なのです。トレハロースが水に代わって細胞を守る働きをしているなどといわれています。だからトレハロースは、別名「命の糖」「復活の糖」と呼ばれています。
もっと身近な例を挙げてみましょう。干し椎茸は何カ月おいた後でも、お湯あるいは水に浸すと、元の状態にもどりますね。これも実はトレハロースの働きなのです。椎茸に含まれているトレハロースが多ければ多いほど、より元に近い状態になることが実験で報告されています。
 バッタ、イナゴ、ハチなどの昆虫は、長い距離を飛んでも、長い時間跳ねてもまったく平気。小さな体のいったいどこにそんなエネルギーが?と感心してしまいます。これらの昆虫の体液中にはトレハロースが蓄えられていて、これを必要な時にブドウ糖に変えているのです。人間など哺乳類の血糖はブドウ糖ですが、これら昆虫の血糖はトレハロースというわけなのです。
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トレハロース効果はほんとうなのか、実験をこころみました
枯れていたサボテン トレハロースの粉末 水に溶かして
サボテンにかけました 24時間後に少し変化が
みられました
5日後にはサボテンが生き返りました
トレハロースは凄い生命力があることが実験で証明できました
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