スキミングの被害が急増。
同じころ同じカードが別の場所で使用?
引用:朝日新聞99/11/24
所有者が知らない間にクレジットカードが偽造され、多額の買い物をされる被害が全国で急増している。深夜、飲食店などに忍び込んでカード読み取り端末に『スキマー』と呼ばれる不正読み取り機を密かに取り付け、磁気データを盗み取る、スキミングという手口。
盗んだデータでカードを複製し、多額の商品を購入して主に海外で売りさばく!
B-125-08
今年4月ごろから、クレジット会社から『カードが偽造されている可能性がある。』といわれ一方的にカードを停止されたり、突然カードが使えなくなったなどの相談が国民生活センターに寄せられている。
千葉県警が入国管理法で違反容疑で逮捕したマレーシア人は深夜、ガソリンスタンドの屋外に設置してある機械にスキマーを取り付け、盗んだデータを使いクレジットカードを偽造、パソコンやデジタルカメラを購入していた。県警ではこの男はマレーシアの犯罪組織に商品を送り、現地で売りさばいていた可能性が高いと見ている。
大阪府警が香港マフィアがらみで摘発した製造工場からは、データの書き込み機械や偽造データが大量に押収された。カードを分析したところ、原板は中国で製造されていたことがわかった。
カード業界では、飲食店などの加盟店のカード端末を点検し、スキマーが取り付けられていないことを確認して客に知らせるセキュリティシールを貼るなどして対策にのりだしている。
偽造キャッシュカードで引き落とし被害3200万円
-被害者、銀行を提訴-
-引用:読売新聞2004/08/19-
銀行が十分な安全対策をとらないために、偽造キャッシュカードで銀行口座から多額の現金を引き出されたとして、元大手出版社取締役の男性が19日、都市銀行2行を相手取り、引き出された約3200万円の返還を求める訴訟を東京地裁に起こした。弁護団によると、銀行の偽造キャッシュカードによる過誤払いで、銀行側の責任を問う訴訟は初めてという。
訴えによると、犯人は今年3月の10日間、関東や関西の現金自動預け払い機(ATM)を使い、139回、計約3200万円を男性名義の2つの口座から引き出した。銀行のATMからは1回100万円、コンビニのATMからは1回20万円をほぼ毎回、引き落としていた。
使用されたのは、盗難届の出されていたキャッシュカードに預金データを写した偽造カードで、本物のキャッシュカードは被害者の男性の手元に残っている。どこでデータが盗まれたのかは不明。男性はすでに警察に被害届を出しているという。
弁護団は会見し、『誰もが被害に遭う可能性があり、防御策を取ってこなかった大手銀行の責任を追及したい』と述べた。
都内5つのホテルのクレジットカードの信用照会端末器に無線スキマー
-電波の届く範囲に近づけばデータ回収可能-
-引用:毎日新聞2003/07/03-
東京都内の5つのホテル内の店舗のクレジットカードの信用照会端末器計6台の内部に、無線機能を持った『スキマー』と呼ばれるカードのデータを不正に読み取る装置が仕掛けられていたことが警視庁の調べでわかった。データが外部に流出、偽造カード製造に使われた可能性もあり、背後に大掛かりなカード偽造グループがあるとみて捜査している。
発見された装置は6個とも同じ形態をしており、カードの磁気データを読み取る部品、データを蓄積する記憶装置(約4×2センチ)、アンテナ付きの無線発信機の基板(約4×3センチ)が、コードでつながれている。端末器内に巧妙に埋め込まれ電源は端末器から取り込んでおり、端末が稼働していれば電気が供給され続ける。
記憶装置内のデータが無線送信されるうえ、容量がいっぱいになると遠隔操作でデータを消去して繰り返し使用できる性能も持つため、継続的に大量のデータが送られる可能性があるという。
この装置が発見されたのは4月~6月で、いずれもホテル内の開放型レストランのレジに置かれた端末器。犯人は無人になった深夜に忍び込んで仕掛けたとみられる。発見されたスキマー1個には数十人分のデータが残っていた。
カード会社の偽造対策担当者は『偽造グループが受信装置を積んだ車で無線の届く範囲に近づけば容易にデータの回収が可能だ』と指摘。『普通に買い物をしたつもりが、知らぬ間に偽造カードが作られていることにもなりかねない』と危機感を募らせる。
ゴルフ場窃盗団、埼玉県内の男5人を逮捕
-ロッカーの暗証番号を無線式のカメラで撮影-
-引用:毎日新聞2003/09/03-
福島県警は、県内複数のゴルフ場の貴重品ロッカーからキャッシュカードなどを盗み現金を引き出した窃盗容疑で、男4人を逮捕、1人を指名手配した。
ゴルフ場のロッカーで利用者が入力した暗証番号を小型カメラで盗み撮りしてロッカーを開けカードを奪う手法で、同様の事件が2002年4月から今年5月にかけて千葉、山梨、奈良県などのゴルフ場で計40件発生、被害総額は約1億円にのぼっている。
容疑者らは、福島県内のゴルフ場3カ所でロッカーの暗証番号入力装置の上部に隠す形でカード型の小型カメラを両面テープで張りつけ、利用者が暗証番号を入力する場面や液晶表示される暗証番号を撮影。利用者がゴルフをしている間にロッカーから財布などを抜き取り、現金自動受払機から合計約1500万円を引き出した疑い。
小型カメラは映像が電波で発信される仕組みで、ロッカーから10~20メートルほどの場所で持ち歩いていたゴルフシューズ用バッグに入れた受信機で受信しビデオカメラに録画していた。客がロッカーに使った暗証番号がATMの暗証番号と同じことが多いことを悪用していた。
モノは盗まずカード情報を盗む空き巣が多発?
-スキミングによる被害、深刻化。-
引用:東京新聞99/09/03他
スキミング- カード情報の不正な読み取り
東京都や埼玉県では、部屋が荒らされたものの何も盗まれない、という奇妙な空き巣事件が多発している。関係者の話では、携帯のカードリーダーを持ち込んだ犯人が、家にあったカードの情報だけを盗み、カードを偽造、本人の知らない間に外で不正使用したようだ。
都内の男性。
買った覚えのないパソコンの代金がカード会社から請求される。男性はカードはほとんど使わないが、たまたま数日前にあるお店でカードを使って買い物をしていた。
スキミングの機械は町で売っているのだ。
老朽化した銀行やカード会社、消費者金融のカードを読み取る機械(CD,ATM)が、産業廃棄物とはならず、秋葉原などの電気街に部品が出回っている。
知識があるマニアならパソコンにつないでカード読み取り機に仕立てることができるという。
スキミング犯罪の裏には国際的な犯罪組織がちらつく。
昨年1月には大阪で外国人によるカード偽造集団が逮捕され、今春アジア人が450枚ものカード原板を持ち込もうとして摘発されている。
世界各地で店員になりすましたメンバーがカード情報を盗み取り、香港に送り込む。マカオで作った原板を日本に持ち込んで仕上げ、不正に町で使用される。
今までは海外に旅行した観光客がスキミングの被害者になる場合がほとんどだったが、最近は上のように国内での被害が出始めている。
さらに、クレジットカードでの被害は保険が適用されるが、最近急増しているデビッドカードで被害に遭った場合は保険の適用がなく利用者が直接被害者となる。
欧米では、デビッドカード用の不正利用感知システムが導入されているが、日本の銀行で同システムを導入しているところはなく、偽造犯罪への危機感が全く無いに等しい。
対策
カード会社では不正利用感知ソフトの導入をしている。利用者がカードを使うと信用照会端末を通して人工知能が不正使用の確率をはじき出す。閉店間際に同じような家電製品を大量に買い込むなど、普段と違う買い物をすると危険度が高くなる仕組み。
しかし、現場で直接犯罪をくい止めることにはなりそうにない....。
現状では、金融機関やカード会社の犯罪防止対策が後手にまわっている感があります。とりあえず、家にカードを置きっぱなしにせず身につけて置いたほうがいいようです。持ち歩くカードも枚数を絞ったほうが賢明か?
私もそうですが、カードの利用明細はしっかりチエックし、少しでも不審な点があったらすぐカード会社に連絡することが大切なようです。 .
都内の風俗店でカードを『スキミング』、客のデータを盗み取り。
-不法滞在の韓国人ら4人逮捕-
-時事通信:02/12/11-
東京新宿区の風俗マッサージ店で、スキミングと呼ばれる手法で客のクレジットカードのデータを盗み取ったとして、
警視庁は支払い用カード電磁的記録不正作出準備(情報の保管)などの疑いで、風俗マッサージ店経営者ら4人を逮捕した。
容疑者は新宿区西新宿で風俗マッサージ店を経営。
来店した男性客8人のクレジットカード14枚のデータを「スキマー」と呼ばれる機械で読み取り、データを勝手に保管した疑い。
カードは客の服から一時的に抜き取っていた。
スキマーには男性ら8人の分を含め、48枚のカードのデータが残されていた。
警察は偽造カード製造グループが存在するとみて同容疑者らを追及している。
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