▼災害時の炊き出し器として、こんなことを考えて作りました。 |
●大量供給
ライフラインが止まれば、すべての人が対象です。少量ならパニックという声も聞かれました。絶対数の備蓄を心がけなければなりません。
●組立・収納
意外に多く見られる階上収納。軽くて運びやすいこと、最小梱包で組立が簡単なことがポイントです。スムーズな出だしが、その後の物事をうまく運びます。
●安全
やけどや火事など、カマドをとりまく危険に、しっかりとした安全対策が必要とされます。
●燃料
補給路が断たれることを考え、限りある燃料を効率よく使い、廃材も焚ける能力を備えてなければなりません。
●設置場所
災害時には、いち早くカマドをセットしなければなりません。どんな場所でもその持つ能力を十分に発揮させることが必要です。
●衛生
雨やホコリなどが入らないように、保健所ではテント内での使用を指導しています。
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一度に40~100食分の調理が可能です。
250~300食分まかないくん85型基本セットはこちらです。
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使用時寸法:φ545×高603mm
梱包時(本体・部材同梱包):576×576×672mm
重量:25kg |
30型基本セット内容
ふた付鍋 |
1 |
満量38リットル
調理量28リットル |
かまど |
1 |
ステンレス製 |
部材袋 |
1 |
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火ばさみ |
1 |
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くさび |
4 |
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しゃもじ |
1 |
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水杓 |
1 |
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すくいあみ |
1 |
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軍手 |
1 |
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シートカバー |
1 |
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説明書 |
1 |
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能 登 半 島 地 震
石川県輪島市門前町道下 諸岡公民館 避難者数約300名
ヤマヤ物産有限会社 山本修一 記 |
地震発生後すぐに会社へ行き、炊き出し用具を積んで多分一番被害が多いと思われるこの避難所に着いたのは午後3時ごろだったと思います。すでに2張りのテントが張ってあり、ガス炊飯器でご飯を炊いていました。 |
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すぐに避難所の人たちと一緒に「まかないくん一式」を降ろしセットをしました。ライフラインのうち電気が生きていました。水はトラックで取りに行ってもらい、(給水車は翌日到着)燃料は灯油を使用しました。 |
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食材は味噌・油揚げなど少々持参しただけですので、皆さんに各家にあるものを持ち寄って、また近くの畑などで採れるものは流し台で洗って調理しました。食数は西小学校のも含め地域の分とで約1,000食作りました。 |
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器具は まかないくん85型・30型・灯油バーナー・流し台(湯・水)・受水槽付ポンプ・熱交換器・セイロ・ザルなど。 |
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↑配置例[平成16年10月30日頃の配置図です。]
このときは4間×3間のテントが田の字に4張り組んであり上図は右前の位置です。狭い空間の中、人が多く行き来します。カマドの位置も何度か変えました。二重構造・キャスター付きは安全・便利でした。 |
器具の構成 |
水の流れにそって 給水車→貯水槽→受水槽付きポンプ→給水ホース→ヘッダー→「まかないくん」85型・30型(いずれも灯油バーナー各一式、85型の釜の上にセイロ1組、30型の鍋には熱交換器がセットされています。)
→シャワールーム、流し台など |
水(一日当たり)
使用量は |
5~10トン程度の水使用(給水車は2トン 貯水槽は1トン×2基)
使用水
● 湯わーくロボ100リットル
● まかないくん85型200リットル 30型100リットル シャワー100リットル
● 流し台3,500リットル
● ポリタンクなどでの給水車から被災者への配水5,000リットル |
燃料(一日当たり)は |
● まかないくん85リットル・30リットルが灯油計40リットル
● 発電機がガソリン10リットル~15リットル |
電気量は |
発電機発電量1,600w -
(受水槽付きポンプ200w 灯油バーナー二台×70w=140w
湯わーくロボ300w 照明 300w×3=900w)
=1,540w/h ※湯わーくロボは未扱い |
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