マックスウェルが電磁波の存在を予言したのが1861年。電場の変化が磁場を作り、反対に磁場の変化が電場を作ることから、電場と磁場は交互に相手を作り出しながら空間を進んでゆくと考えられた。しかし、マックスウェル自身が存命中には電磁波の存在を確認することが出来ず、実験的に存在が証明されるにはヘルツを待たねばならなかった(1888年)。電場と磁場が相手を作り出しながら空間を波のように走るために電磁波と呼ばれる。電場、磁場の両者にはエネルギーの大小があり、電界成分の強さをミニボルト/平方センチ、磁界成分の強さはミリガウスの単位を用いる。
周波数(Hz)
周波数(MHz)
電磁波については依然として分かっていないことも多い。
電磁波が波であるからには「
速さ(光速) =波長 x 周波数」の関係が成り立つために電磁波全体を波長や周波数で分類して考えることになっている。


最近の高速コンピューターや信号ケーブルが電磁波にさらされると、例えば、回路やケーブルに流れる電流、電圧が変化を起こし、正規のビットパターンを送受信出来なくなる。これがLANのケーブルで発生した場合、システムは通信異常を察知し情報のやりとりを再度行ったり、度合いによってはシステムがハングアップする場合もある。システム運用上、最も困るのは、このトラブルの再現性が乏しくなる事である。特に、ケーブル類はアンテナと同じ様に長距離にわたり張り巡らされることから極端に電磁波によるノイズの影響を受けることになる。
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