がんを克服する術 音楽療法 ガン患者に効果があった
  がん患者と日内リズム対応曲 
  腎臓がん 肺がん 乳がん 脳梗塞 で実践した結果 回復にむかっていた
ガン患者さん脳梗塞患者さん CDを聞いてください 生命力の回復を目指す
音楽療法があります
超音波血流測定器・位相差額微鏡など検査器の指導をいただいたKDD株式会社
田中政好社長にも感謝します。 
多くのがん患者の方々にもご協力をいただきました
安保免疫学
 
 会社概要    KDD(株)    通販法   今までの納品先
医療事業   滋賀県野洲市木部930  077-589-2354 FAX 077-589-4892 
■調査の目的と方法
 今までの音楽療法では、ヘッドホンを使って集中して聴くように指導されることが多く、BGMで聴くと効果は半減するとされていた。
 実際に試してみると、ヘッドホンで15分も聴くと体温や手足の表面温度も上がり、痛みがある場合には少し和らぐなどの反応もあったが、それ以上聴き続けると、頭が重苦しくなり、熱がこもるようになり、音が強制的に体に入り込み、不快感におそわれた。 BGMでもシステムによっては、ストレスを感じることがなく、心地よく聴けることも分かっていた。 そこで、システムによる効果の違いを調査した。
ヘッドホンでは、普及品のパナソニック製 (RP-HT60) と高級品のAKG(K401)を使用。 BGMでは、従来型オーディオセット (BOSE wave radio)、タイムドメイン light、柿渋スピーカーとオーロラ・エックスの特別仕様システムの4種類で実験した。
 これらの音響システムの製品比較については、下の表を参照ください。
■測定項目
・体感調査(6項目のアンケート)
①音が心地よく聴こえたか
②頭がスッキリしたか
③音が鮮明に優しく聴こえたか
④頭が突っ張る感じがしたか
⑤不快な音に聴こえたか
⑥音が耳に突き刺さる感じがしたか
・体温・手の表面温度・足の表面温度
・血流 (最高と平均)・アミラーゼ活性・赤血球画像撮影(3800倍
■被験者と実施時刻/回数
 健康で体調が安定している1名。 測定前30分間平静にして体を安定させ、19時から21時の間に実施し、各5回の平均値を測定(アンケートを除く)。
■調査結果
 体感調査
 音響システム別の 体温と手足の表面温度  血流とアミラーゼ活性 赤血球画像

■結 論
音楽療法にとって一番重要なのは「心地よく聴ける」 ことである。客観的データでは、聴くことによって、体温が少し下がり気味となり、手足の表面温度が上昇し、血流の最高値/平均値の値が下がり、アミラーゼ活性も低くなることである。 体感調査のプラス項目①~⑨で評価を得たのはBGM仕様のタイムドメイン lightと特別仕様システムであった。同様の結果がそれぞれの測定値でも出ている。ヘッドホン仕様 今までの音楽療法で使用されてきたが、体温と手足の表面温度は上昇したものの、アミラーゼ活性は上がり、体感調査でも 「不快な音に聴こえる」、「音が耳に刺さる感じがする」、「頭が突っ張る感じになった」など強制的に体の中に入ってくるイメージがあり、ストレスが潜るので避けたい。
BGM仕様 今までの音楽療法では主流とされず、ヘッドホンで聴けないときはBGMでもよいが、効果はあまり期待できないとされていた。
しかし、BGMで聴くことが一番自然である。体感調査でも「音が心地よく聴こえた」、「頭がスッキリした」、「音が鮮明に聴こえた」など、プラス評価を受けた特別仕様システムとタイムドメインーigFtに注目されたい。
良い音響システムを選べば、BGMで音楽を流し、あまり気張ることなくリラックスした雰囲気で楽しみながら音楽療法を受けることが出来る。
実験項目の説明
 客観性がないとして体感調査が軽視されているが、これが一番重要である。アンケート項目については、セミナー参加者の感想、講師陣による予備調査をふまえて、次のように設定した。「手足が温まってくる感じ」、「頭がスッキリ、頭の血が下がる、体温は幾分下がる感じ」、「呼吸が楽になる感じ」、「唾液が多く出る」、「物がよく見え、明るくなる感じ」などを良い音楽を聴いたときの反応とする。「頭に血が上り、足先は冷える感じ」、・「ゲップがよく出る」、「目が充血し、目が乾く感じ」、「物がぼけて見える」「歩行時に足が引っかかる」、「腹がチクチクと痛む」などを悪い音楽を聴いたときの反応とする。 以上を裏付ける目的で、体温・手足の表面温度・血流・アミラーゼ活性を測定した。
体温は心地よくなると下がり、苦しくなると上がる。 手足の表面温度は、血液の循環状態を調べるために測定し、体温と比較することで全身に満遍なく血が巡っているかどうかが分かる。 血流測定は、新陳代謝の状態を調べるもので、最高血流/平均血流の比が減少すると改善されたことを意味する。最高血流が高いとポンプである心臓の働きは良いが、平均血流が低いと全身に酸素がいき渡らず苦しくなるからである。

アミラーゼ活性はストレス度に反比例する。一般に、アミラーゼ活性が30以下だとストレスはないと判断される。
赤血球画像は、血液がサラサラと流れているかドロドロしているかがひと日で分かるので重要であるが、実際に測定してみると、被験者への負担が大きい。誰でも血液を採取するために注射針を刺されると緊張し、ストレスが高まる。したがって、音響システムでは測定したが、他では割愛した。
曲目の善し悪し

■調査の日的と方法

音楽療法で使われる曲には、必ずといってよいほどモーツァルトが使われ、曲目によって○○病に効果があるとまで喧伝されている。
当セミナーでも免疫力アップにつながればと期待し、試聴してみた。予備的な体感調査でも、曲や演奏者による違いがあることが分かった。特にソリストが演奏する部分が多い曲目では問題があることも分かった。
また、期待の高いヒーリング・ミュージックを聴いてみるとストレスが高まり、足の先が冷え、頭には血が上り、目は充血するといった結果となり、曲目選びの重要性を認識した。 実験の曲目には、音楽に関心・興味を持つセミナー講師3人がクラシック音楽、ヒーリング音楽、ポピュラー音楽、ジャズ、歌謡曲、自然の音のCDなど、広範囲なジャンルから約2千曲を試聴した。体感調査で評価の良かった約20曲をさらに0-リングテストで評価し、5曲を選び、その中から 「インスピレーションポイント」と 「和合モーツァルト」を調査対象とした。また、ヒーリング音楽で良いと評価をされている 「朝瀬蘭」 の曲を事前の調査では結果が悪かったものの、対照曲として採用した。 音響システムには、安価で効果のあるタイムドメインlightを使用した。
■測定項目
・体感調査(8項目のアンケート)

①ゆったりとした感じがしたか 
②唾液が一杯出た
③体が温まったか 
④眠くなったか 
⑤頭が重くなったか 
⑥肩から首筋が凝る感じがしたか
⑦イライラしたか 
⑧聴き終わった後も不快感が残ったか
・体温・手の表面温度・足の表面温度・血流(最高と平均)・アミラーゼ活性
被験者と実施時刻/回教 
健康で体調が安定している1名。 測定前30分間平静にして体を安定させ、19時から21時の間に実施し、各5回の平均値を測定(アンケートを除く)。
■調査結果 体感調査 曲目別 体温と手足の表面温度 血流とアミラーゼ活性  各測定項目
結 論
 音楽家である作曲家や演奏家、制作者によって作品が作られるが、彼等はより多くの人々に音楽を通じて、少しでも安らぎや楽しさ、ときには淋しさなどで感動を与えた小という思いは同じと思うが、その結果において大きな差があることに驚いた。 曲によっては聴く人に、心地よさを与え、希望を与え、勇気を与え、生きるカを与え、免疫力を高めることも出来る。一方、ストレスを与え、生きるカを失わせ、代謝を悪くさせ、むしろ免疫力を低下させることにもなりかねない曲も存在する。音楽療法は三大療法と異なり、副作用はないと思われていたがそうではない。ひとつ間違えば、とんでもないことになりかねない。とくに悪い曲では、頭に血が上った感じになり、日は充血気味になり、足先が冷え、歩行も容易でなくなることさえある。
また、胸のつかえや腹痛、ゲップなどの生理現象をも引き起こすことがある。実際に測定した曲は事前の吟味が終わっていることもあり、セミナー講師陣が准す「インスピレーションポイント」と和合治久・埼玉医科大教授が勧められるモーツァルトの曲は共に免疫力が高まるものとして推薦できる。
体感調査も良いし、各測定項目のデータも良い。一方、朝瀬蘭の 「Awakening」は、足先の表面温度が下降し、血流比もアミラーゼ活性も悪くなり、免疫力が下がる曲といわざるを得ない。健康な人なら問題がなくても、がん患者の場合には避けたい。
■調査の目的と方法
セミナーに参加されたがん患者の方や私たちが試聴を重ねていく内に、同じ曲であっても、感じ方や体や心の反応の仕方に違いがあることに気づいた。安保免疫学では、自律神経の働きが「日内リズム」 によって変動することを教えている。朝起きると、それまでの副交感神経優位な状態から徐々に交感神経が立ち上がり、昼頃にはピークに達し、夕方頃から段々と副交感神経が頭をもたげ、夜になるとピークになり眠りにつく。このように、自律神経の働きに沿って1日3回の音楽療法プログラムにふさわしい曲目を選ぶ必要がある。
安保免疫学が説く日内リズムによる自律神経の働きをもとに、曲目のメロディーやイメージ、そして体の感じ方などから、朝のめざめから希望に向かうとき、昼前後の躍動のとき、そして元気に活動的に過ごすとき、珠く心を癒すとき、お休みのとき、深い眠りのときと、音楽療法を随時実践される方に便利なようにそれぞれにふさわしい曲を選ぶ基準を得たいと考えた。

音響システムには、安価で効果のあるタイムドメイン lightを使用した。
■測定項目
・体感調査(12項目のアンケート) 
①痛みが和らいだか 
②体が温まったか 
③眠くなったか 
④気持ちが落ち着いたか
⑤母親の胎内の羊水にいたようか 
⑥唾液が一杯出たか 
⑦体が心地よかったか 
⑧大字宙にいたようか 
⑨くつろげたか 
⑩元気になったか
⑪聴こえて来る音が色に変わったか
⑫希望が湧いたか・体温・手の表面温度・足の表面温度・血流 (最高と平均)
・アミラーゼ活性
■被験者と実施時刻/回数 
健康で体調が安定している1名。 測定前30分間平静にして体を安定させ、19時から21時の間に実施し、
各5
回の平均値を測定(アンケートを除く)。■調査結果 体感調査 日内リズム対応曲目別 体温と手足の表面温度  血流とアミラーゼ活性
■結 論
音楽療法に適したシステムや曲目を選ぶ際には、免疫力を高めるために副交感神経を優位にすることを主眼とした。
日内リズムに合わせるには、交感神経を優位にする曲や、交感神経を少し緩めて副交感神経のスイッチを入れる曲、交感神経のスイッチを完全にオフにする曲も必要になってくる。 このように曲に求める働きが異なるために、均一の評価をすることは出来ないが、今回調査した曲はすべて日内リズムとの対応において条件を満たしている。
こうした場合の曲選びで重視したいのはセミナーに参加された方などによる体感調査のデータである。
日内リズム別に選んだ曲はすべて心地よく、爽やかで、心を和ましてくれた。私たちの生瀬にはリズムがあるべきだ。病気から脱却するに当たって、大切なのは大自然のリズムと自分の自律袖経のリズムとが一体となり、大宇宙のエネルギーを一杯体に取り込むこと。それが出来れば、自律神経もリズムを取り戻し、自然治癒力も増して、回復に向かう。
がん患者は抗がん剤やステロイド、モルヒネなどの服用や、脳などで感染症に凝っている場合が多いため、動物的感覚が鈍り、適切な判断が出来ないことが多い。また、生きる意欲を失っていることも多い。
ぜひ、毎日の自分の養生スケジュールに音楽療法を取り入れて実践していただきたい。音楽が根治に向けてのナビゲーターになり、適切な導きをしてくれる。動物的感覚を取り戻し、回復に向かうための勇気も湧いてくる。
なお、腕に自信のある演奏者、いわゆるソリストの出す音が聴こえ出す瞬間から、曲の体への影響が変わることが多い。歌手も同様である。「私はうまいのよ」という思いが、邪念となって伝わるのではないかと思わざるを得ない。
ところが、美空ひばりに代表される多くのファンを持つ歌手では、それがない。歌い出した瞬間から歌手本人が歌の中に埋没し、「我」が消滅するようである。 やはり大勢の人による評価というのは鋭いのだ。皆さんも、感性を磨いて、評論家などの言うことに惑わされず、自分で音楽療法に適した曲目を選べるようになっていただきたい。
■調査の目的と方法 
音楽療法に使用する音響システム、曲目、それに日内リズムに沿った曲目については、体調が安定している健康な被験者で調査を行なった。 当セミナーでの音楽療法の本来の目的は、がん患者の皆さんに対しての有効性の追求である。 そのために、この試験項目では5名の患者の方に協力していただいた。 第2章で紹介した長期サバイバーのAさんとBさん、子宮がんが発見されてから肺に転移し、脳にも転移して計8年が経過し現在自宅療養中のCさんそれに1年前に乳がんが発見されながらも仕事と主婦業をこなしつつ自然療法を実践中のDさんなどである。
今まで、がん患者の方々とお付き合いさせていただき、確かに肉体的にも精神的にもストレスが多く、大変不安で辛い日々を過ごされていることを実感していた。 しかし、死なないで生きたいと思えば、どうしてこのくらいのことが日常生活の中で出来ないのかと思うこともしばしばあった。 そのようなことが繰り返される中で思いを巡らせている内に、最近ではそこががんの根源的なところなのかも知れないと思うようになってきた。 長期サバイバーの武藤喜一郎さんや藁科年衛さんも、生き物としての生命への執着によって克服されたことが大きなポイントだったと思う。そこが、根治を目指す際に一番大切なことなのだと思う。
また、日頃お付き合いをしていて思いいたるのは、感情、感性、直感が薄らいでいるから「気づき」 へつながらないのではないかという点だ。
抗がん剤やステロイド、モルヒネなどを服用することから、脳幹周辺での感染症の発生による影響で生きるカがそがれているとも考えられる。
三大療法や他の治療法以前に、生き物としての五感を取り戻すことが最重要課題だと考えるようになった。 その有効な手段の一つが、音楽療法だと思う。
■調査の目的と方法
音楽療法に使用する音響システム、曲目、それに日内リズムに沿った曲目については、体調が安定している健康な被験者で調査を行なった。
当セミナーでの音楽療法の本来の目的は、がん患者の皆さんに対しての有効性の追求である。 そのために、この試験項目では5名の患者の方に協力していただいた。 第2章で紹介した長期サバイバーのAさんとBさん、子宮がんが発見されてから肺に転移し、脳にも転移して計8年が経過し現在自宅療養中のCさん、それに1年前に乳がんが発見されながらも仕事と主婦業をこなしつつ自然療法を実践中のDさんなどである。
今まで、がん患者の方々とお付き合いさせていただき、確かに肉体的にも精神的にもストレスが多く、大変不安で辛い日々を過ごされていることを実感していた。 しかし、死なないで生きたいと思えば、どうしてこのくらいのことが日常生活の中で出来ないのかと思うこともしばしばあった。 そのようなことが繰り返される中で思いを巡らせている内に、最近ではそこががんの根源的なところなのかも知れないと思うようになってきた。 長期サバイバーの武藤喜一郎さんや藁科年衛さんも、生き物としての生命への執着によって克服されたことが大きなポイントだったと思う。そこが、根治を目指す際に一番大切なことなのだと思う。
 また、日頃お付き合いをしていて思いいたるのは、感情、感性、直感が薄らいでいるから「気づき」へつながらないのではないかという点だ。 抗がん剤やステロイド、モルヒネなどを服用することから、脳幹周辺での感染症の発生による影響で生きるカがそがれているとも考えられる。 三大療法や他の治療法以前に、生き物としての五感を取り戻すことが最重要課題だと考えるようになった。
その有効な手段の一つが、音楽療法


 今までの音楽療法では、体温が上がる、ストレスが解消する、血流が良くなる、そしてそれが免疫力を高めると説明している。それはそうだが、もっと根源的に生き物としての五感が蘇る効果に期待を寄せたい。 がん患者の皆さんと長く壊してきた私は、常に 「どうすればこのことに気づいていただけるのか」、「生きる意欲をどう引き出せばよいのか」と考えながら方法を模索してきた。 それこそ、自分の体験からも音楽が良いのではないかと気づき、音楽療法について自分でも体験しながら研究を続けた。
そうした自分自身の体験からも、皆さんに試した結果からも、音楽が人間の五感に与えるインパクトには注目せざるを得ない。 
また、その結果、人間が環境から情報を取り入れる入口である五感が高まれば、そこから「気づき」やいろいろながん根治に必要な能力が開発されるはずである。 
音響システムには、がん患者対象として、高価だが効果の高い特別仕様システム (柿渋スピーカー+オーロラ・エックス)を使用した。
■測定項目
・体感調査(14、項目のアンケート)
 ①痛みが和らいだか
 ②体が温まったか
 ⑨眠くなったか
 ④気持ちが落ち着いたか
 ⑤母親の胎内の羊水にいたようか
 ⑥唾汲が一杯出たか
 ⑦体が心地よかったか
 ⑧大字宙にいたようか
 ⑨くつろげたか
 ⑩元気になったか
 ⑪聴こえてくる音が色に変わったか
 ⑫希望が湧いたか
 ⑬涙が出たか
 ⑭目やにが一杯出たか・体温・手の表面温度・足の表面温度・血流(最高と平均)

アミラーゼ活性
被験者と実施時刻/回数 がん患者5名。
測定前30分間平静にして体を安定させ、14時から15時の閏に各1回実施。 体感調査では、セミナーで実施したものと、今回改めて実施したものを合わせた。■調査結果 体感調査 がん山思者別 体温と手足の表面温度  血流とアミラーゼ活性

結 論
 音楽療法の最大の目標は、がん患者の皆さんが病気を克服する手段のひとつとして有効であることで、今回その有効性を証明できた。 この調査では、その検証のために多くの患者の方々の協力を得ることが出来た。その意味でも大変に貴重なデータだといえる。

繰り返すと、音楽療法の効果の公式は、その曲を聴くと「心地よくなる」ことである。つまり、足の表面温度が上昇し、血流が改善され新陳代謝が良くなり、アミラーゼ活性が下がってストレスがなくなり、体温が多少下がって落ち着くパターンである。
では実際、どうだったか。 足の表面温度は平均で1・05度上昇し、血流は107%改善され、アミラーゼ活性は49・7%下がり、体温も少々下がった。 以上の結果から、がん患者に音楽療法を行なうと、新陳代謝は良くなり、ストレスも少なくなって、副交感神経が優位に働ため、免疫力を高めるのに有効な方法であるといえる。 それだけではなく、体感調査の結果にも注目していただきたい。お勧めの2曲に対して、ほとんど同じ結果が得られた。そして、患者の皆さんは自分でも同じ反応が得られるかどうか、体で確認していただきたい。
■調査の目的と方法
すでに紹介した、日内リズムによる選曲についての調査は、体調が安定しいる健康な人で行なった。自律神経に影響する日内リズムと音楽療法として聴く曲目との関係で、人間の生理や心理にどう影響するかをみてきた。 ここでは、本来の目的であるがん患者にとっても、日内リズムと選曲について同様のことがいえるかどうかを確認した。病気の影響によって、自律神経に変調をきたしていれば、日内リズムに沿わせる曲目も変更する必要があるのではないかとの疑いもある。
音響システムには、がん患者対象として、高価だが効果の高い特別仕様システム (柿渋スピーカー+オーロラ・エックス)を使用した。
■調査の目的と方法
・体感調査(14項目のアンケート)
①痛みが和らいだか
②体が温まったか
③眠くなったか
④気持ちが落ち着いたか
⑤母親の胎内の羊水にいたようか
⑥唾液が一杯出たか
⑦体が心地よかったか
⑧大宇宙にいたようか
⑨くつろげたか
⑩元気になったか
⑪聴こえてくる音が色に変わったか
⑫希望が湧いたか
⑬涙が出たか
⑭日やにが一杯出たか体温・手の表面温度・足の表面温度・血流(最高と平均)・アミラーゼ活性
■被験者と実施時刻/回数 がん患者1名。 
測定前30分間平静にして体を安定させ、14時から15時の間に各1回実施。
 体感調査では、セミナーで実施したものと、今回改めて実施したものを合わせた。

この選ばれた4曲だからこそというべきか、平均してアミラーゼ活性が約40%減少しているので、ストレスが軽減されたことになる。
健康な人と比較すると、音楽を聴く前後でアミラーゼ活性の差が大きいのががん患者の特徴だといえる。やはり、健康ではないからこそ、音楽療法による効果が高いと考えられる。 体感調査に目を転じると、日内リズムとの対応であるから一律な評価は難しいが、良好な結果になっている。今回のデータ採りに協力いただいたがん患者のDさんからも「大字宙にいたよう」、「涙が一杯出た」 という感想があった。
私が音楽療法に期待するのは、がん患者の皆さんにとって一番大切だと考える、こうした五感の再開発、動物的感覚の復活である。

あとがきに代えて
がん患者の皆さんの心の悩みと体の痛みを軽くし、根治へと歩んでいただきたい一心で、セミナー講師陣と共に本書を完成す
ることが出来ました。 第3章にかかわった」天城流湯治法の杉本錬堂講師、日本バイ・ディジタルO-リングテスト協会会員の岩永武士講師、音楽療法と柿渋スピーカー開発の諌早亮講師、第4章で調査を担当した袖西啓有さん、資料整理担当の川那辺操さん、それに「オー
ロラ・エックス」開発の桜井喜美夫さんのご協力に感謝します。 また、本書全体、そして第4章のエビデ
ンス調査でデータ採取の指導をいただいた安保徹教授、ストレス測定器検査用チップの提供と検査法で指導をいただいたニプロ
株式会社総合研究所の書由博部長、
超音波血流測定器・位相差額微鏡など検査器の指導をいただいたKDD株式会社田中政好社長にも感謝します。 
多くのがん患者の方々にもご協力をいただきました。深く感謝して、筆をおきます。
読者の皆さまとは、ぜひ、セミナーでお会いしましょ、。
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